上幌神社(岩見沢市)の新四国三十三所石像をめぐってみたよ 2023.6.11

上幌神社(岩見沢市)の新四国三十三所石像をめぐってみたよ。

いつも『北海道の神社をめぐる』では一つの神社と

その境内にあるものを1回の参拝分としてブログにしているんだけど、

上幌神社にはたくさんの石像があったので、

ちょっと別枠で紹介することにした。

 

 

一応場所の紹介。

 

 

まず一番最初に鎮座しているのは

青い色が素敵な石像。

いわゆる三目八臂(さんもくはっぴ)ってやつなのかな。

 

 

御先導師 佛眼上人

 

 

花山院御詠歌

ありまふじ ふもとのきりは うみににて なみかときけば おののまつかぜ

(有馬富士 麓の霧は 海に似て 波かと聞けば 小野の松風)

 

第一番 青厳渡寺(青岸渡寺

ふだらくや きしうつなみは みくまのの なちのおやまに ひゞくたきつせ

(補陀洛や 岸打つ波は 三熊野の 那智のお山に ひびく滝津瀬)

 

第二番 金剛宝寺

ふるさとを はるばるこゝに きみゐでら はなのみやこも ちかくなるらん

(ふるさとを はるばるここに 紀三井寺 花の都も 近くなるらん)

 

第三番 粉河

ちゝはゝの めぐみもふかき こかはでら ほとけのちかひ たのもしのみや

(ちちははの 恵みも深き 粉河寺 ほとけの誓ひ たのもしの身や)

 

第四番 施福寺

みやまぢや ひばらまつばら われゆけば まきのおてらに こまぞいさめる

(深山路や 檜原松原 わけゆけば 巻の尾寺に 駒ぞいさめる)

 

第五番 藤井寺

まいるより たのみをかくる ふぢゐでら はなのうてなに むらさきのくも

(参るより 頼みをかくる 藤井寺 花のうてなに 紫の雲)

 

第六番 南法華寺

いはをたて みづをたゝえて つぼさかの にはのいさごも じゃうどなるらん

(岩をたて 水をたたえて 壷阪の 庭のいさごも 浄土なるらん)

 

第七番 岡寺

けさみれば つゆおかでらの にはのこけ さながらるりの ひかりなりけり

(けさ見れば つゆ岡寺の 庭の苔 さながら瑠璃の 光なりけり)

 

第八番 長谷寺

いくたびも まゐるこころは はつせでら やまもちかひも ふかきたにがは

(いくたびも 参る心は はつせ寺 山もちかいも 深き谷川)

 

第九番 興福寺

はるのひは なんゑんどうに かゞやきて みかさのやまに はるゝうすぐも

(春の日は 南円堂に かがやきて 三笠の山に 晴るるうす雲)

 

第十番 三室戸寺

よるもすがら つきをみむろど わけゆけば うぢのかはせに たつはしらなみ

(夜もすがら 月を三室戸 わけゆけば 宇治の川瀬に 立つは白波)

 

第十一番 醍醐寺

ぎゃくゑんも もらさですくう ぐわんなれば じゅんていどうは たのもしきかな

(逆縁も もらさで救う 願なれば 准胝堂は たのもしきかな)

 

第十二番 正法寺

みなかみは いづくなるらん いはまでら きしうつなみは まつかぜのおと

(水上は いづくなるらん 岩間寺 岸うつ波は 松風の音)

 

第十三番 石山寺

のちのよを ねがふこゝろは かろくとも ほとけのちかひ おもきいしやま

(後の世を 願うこころは かろくとも ほとけの誓い おもき石山)

 

第十四番 三井寺

いづいるや はみまのつきは みゐでらの かねのひゞきに おくるみづうみ

(いで入るや 波間の月は 三井寺の 鐘のひびきに あくる湖)

 

第十五番 観音寺

むかしより たつともしらぬ いまぐまの ほとけのちかひ あらたなりけり 

(昔より 立つとも知らぬ 今熊野 ほとけの誓い あらたなりけり)

 

第十六番 清水寺

まつかぜや おとはのたきの きよみづを むすぶこゝろは すずしかるらん

(松風や 音羽の滝の 清水を むすぶ心は 涼しかるらん)

 

第十七番 六波羅蜜寺

おもくとも いつゝのつみは よもあらず ろくはらだうへ まゐるみなれば

(重くとも 五つの罪は よもあらず 六波羅堂へ 参る身なれば)

 

第十八番 頂法寺

わがおもふ こゝるのうちに むつのかど たゞまるかれと いのるなりけり

(わが思う 心のうちに 六の角 ただ円かれと 祈るなりけり)

 

第十九番 行願寺

はなをみて いまはのぞみも かうだふの にわのちぐさも さかりなるらん

(花を見て いまは望みも 革堂の 庭の千草も 盛りなるらん)

 

第二十番 善峰寺

のをもすぎ やまぢにむかふ あめのそら よしみねよりも はるゝゆふだち

(野をもすぎ 山路にむかふ 雨の空 善峯よりも 晴るる夕立)

 

第二十一番 穴太寺

かゝるよに うまれあふみの あなうやと おもはでたのめ ぢつせひとこえ

(かかる世に 生まれあふ身の あな憂やと 思はで頼め 十声一声)

 

第二十二番 総持寺

おしなべて たかきいやしき そうぢじの ほとけのちかひ たのまぬはなし

(おしなべて 貴き卑しき 総持寺の ほとけの誓い 頼まぬはなし)

 

第二十三番 勝尾寺

おもくとも つみにはのりの かつをでら ほとけをたのむ みこそやすけれ

(重くとも 罪には法の 勝尾寺 ほとけを頼む 身こそやすけれ)

 

第二十四番 中山寺

のをもすぎ さとをもゆきて なかやまの てらへまいるは のちのよのため

(野をもすぎ 里をもゆきて 中山の 寺へ参るは 後の世のため)

 

第二十五番 清水寺

あわれみや あまねきかどの しなじなに なにをかなみの こゝにきよみづ

(あわれみや 普き門の 品々に なにをかなみの ここに清水)

 

第二十六番 一来寺

はるははな なつはたちばな あきはきく いつもたえなる のりのはなやま

(春は花 夏は橘 秋は菊 いつも妙なる 法の華山)

 

第二十七番 圓教寺

はるばると のぼればしよしやの やまおろし まつのひゞきも みのりなるらん

(はるばると のぼれば書寫の 山おろし 松のひびきも 御法なるらん)

 

第二十八番 成相寺

なみのおと まつのひゞきもなりあいの かぜふきわたす あまのはしだて

(波の音 松のひびきも 成相の 風ふきわたす 天の橋立)

 

第二十九番 松尾寺

そのかみは いくよへならん たよりをば ちとせもこゝに まつのおのてら

(そのかみは 幾世経ぬらん 便りをば 千歳もここに 松の尾の寺)

 

第三十番 本業寺(宝厳寺?)

つきもひも なみまにうかぶ ちくぶじま ふねにたからを つむここちして

(月も日も 波間に浮かぶ 竹生島 船に宝を 積むここちして)

 

第三十一番 長命寺

やちとせや やなぎにながき いのちでら はこぶあゆみの かざしなるらん

(八千年や 柳に長き 命寺 運ぶ歩みの かざしなるらん)

 

第三十二番 観音正寺

あなたうと みちびきたまへ かんおんぢ とをきくにより はこぶあゆみを

(あなとうと 導きたまえ 観音寺 遠き国より 運ぶ歩みを)

 

第三十三番 華厳寺

よろづよの ねがひをこゝに おさめおく みづはこけより いづるたにぐみ

(万世の 願いをここに 納めおく 水は苔より 出る谷汲)

 

新西國三十三所建立記念と書かれた石碑。

もしかしてここからスタートだったのかな?

 

 

頌徳碑。

織田興七翁ハ明治元年十月二十八日廣島芦品郡宜山村ノ

と一行目は何とか読めたが読みにくすぎて首が痛くなった。

 

 

台座の文字が達筆で

読んでても時々???ってなったので

もしかしたら間違っているかもしれない。

 

とりあえず、全部撮影できたので満足した。

反省点はもっと古文勉強しておけばよかった。

たぶん高校生の時に一度も教科書開かなかったもんなぁ。