林の中から覗いていた雄別炭鉱病院跡までたどり着いた。
病院前の道には轍があるので、
車でここまで来ることもできるのかもね。
こうしてみると単なる細長い形ではなく
正面玄関を中心にアーチ状の形をしているんだね。
四角い形の方が効率よく床面積を使えるわけだから
何かしらデザイン的な良さがあったのかな。
正面玄関。
階段のアプローチがすごく大きいね。
もうちょっと周囲を見てから中に行くとして
ここは一旦通り過ぎる。
建物の隣にはブロックづくりの建物があった。
周囲には他にも基礎が残っている。
左奥の方にあるのはコンクリート製のシンク。
ブロックづくりの建物の中はがらんとしており
残留物がなく何の建物かは分からない。
見ての通りコンクリートは石灰分がにじみ出ている。
さっきの画像にあった穴は照明用だったのかも。
既に使われなくなってから半世紀ほど経っていると思うけど、
それなりに劣化は見られるけど頑丈に残っているんだね。
さて、病院の方に入ってみた。
入ってすぐのこのブースは受付かな。
入って正面。
この頃の建物なのにスロープがしっかり作られているんだね。
左手はシャッターがしっかりしまっていた。
右手の方。
さっきコンクリート造りの建物があった方向になる。
このスロープはホントキレイだね。
床面と外壁の二つの曲線がすごく良いよね。
廃墟ってなぜだか便器が壊されていることが多い気がするけど、
残っているもんなんだね。
タイルの感じが昭和のトイレって感じ。
歩いているとピットへの入り口がぱっくり口を開けている。
夜中に肝試しとかで来る人は見えないで落っこちちゃうかもね。
大きな窓。
大きな窓があるつくりで比較的どの部屋も明るい雰囲気。
窓がはまっていないので
まるで自然を描いた絵画のように見える。
壁の一部にタイルが張っている場所があった。
微妙にデザインが入っている。
ここはシャワーブースだったとか？
シャッター部分には黄色と緑が塗られているのは
さすがに当時からのものではなさそう。
何となく病院全体が可愛らしい色合いだよね。
ただ、階段部分はこんな感じで
やっぱり廃墟感がある。
そりゃ廃墟だからそうなんだけどさ。
機械板跡。
中身はきれいさっぱりない。
これは建物の左手。
検査系のお部屋だったのかな。
裏手のまわっての撮影。
日常、人がいる側が明るくできる向きになっていたんだね。
この部屋は何かな～。
全面にタイルが貼られていそうだから浴室かな。
またもおトイレ。
この頃はまだ洋式トイレってなかったのかな～？
でも段の高さが結構あるので、
車いすからの移乗を考えてのこの高さなのかもしれない。
1階のホール部分。
天井がひどいことになっている。
風の強い日だと落ちてきちゃいそうだね。
スロープの下部。
地下に続く部分は水没している。
きっと設備や機械室とかがあったのかとも思ったけど、
木枠の感じから納戸的な部屋だったのかもね。
せっかくなのでゆっくりスロープを登ってみる。
ここにガラスが入っていた時には
すごくきれいだったんだろうね。
初めて来た場所だけど
このスロープがすごく気に入った。
2階ホール。
この辺りは病室だろうか。
さすがに後から塗ってるんだろうけど
こうしてみるとアートスペースのようだ。
時々中途半端に壁が抜けているところは
不行き届き者が壊したりしたんだろうか？
床のPタイルが劣化して
魚のうろこのようになっている。
珍しい残置物。
左は一般のお風呂と一緒だよね。
右は介護用とかなのかな。
ここはタイル張りだし床の中央に排水溝があるので
ここは間違いなく浴室だね。
ここもタイル張りの部屋。
何のためのシンクだろう。
3階へのスロープ。
手すりの脚だけが残ってる。
スロープからの風景。
屋根がかなり来ているね。
３階のスロープ最上部。
同じく３階のホール。
患者さんが集う場所だったんだろうか。
ホールから屋根に出られるようになっている。
屋根部分は防水シートが貼られていたんだろうけど、
隙間から随分植物が生えている。
これはとったらとったで雨漏りしそう。
こうしてみるとここは展望デッキ的な使われ方をしてたのかもね。
さて、病院跡をあとにする。
今日の一番の目的はここの散策だったので大満足だ。
散策はもう少し続きます。
