根室市 北海道立北方四島交流センター(ニホロ)を見学してきたよ 2023.3.24

根室市にある北海道立北方四島交流センターを見学してきたよ。

 

 

 

 

根室管内には各市町ごとに北方領土に関する施設があるが、

その中でも根室市には複数の施設がある。

ここは道立施設ということで一番立派な建物だ。

 

 

入館料は無料なので気軽に入館できる。

中は流石に道立の建物。

他の施設は昭和感が強かったけど平成感がすごい。

 

 

入ってすぐにあった図書資料室。

奥の方に見えているがエトピリカ文庫とある。

 

 

ラインナップはやはり北方領土に関するものが多い。

休日をゆっくりここで過ごすなんて贅沢ができるといいよね。

 

 

展示室は複数あり資料等が日焼けをすることもなく、

大事に展示されている印象。

 

展示は情報量が多いので見学にはそれなりに時間を要する。

まずはしっかり歴史の勉強。

 

 

ロシアとの領土に関する約束の確認。

 

 

日本にとっての終戦記念日である1945年8月15日の日付けが見える。

この認識の違いも領土問題の解決を阻んでいる

一つの原因とも言えるのかな。

 

 

歯舞、色丹、国後、択捉島の地図。

社会科の時間に使ってた巻物みたいなやつ。

標津町羅臼町から見える国後島は20数キロしか離れておらず、

歯舞群島の一番近くの貝殻島までは納沙布岬から4キロ弱しか離れていない。

 

 

紗那中心部とある写真。

紗那は択捉島の北側にあるでっぱりの部分の地名。

いつもならこの辺ってグーグルマップで示すんだけど、

「この地域の詳細画像は表示できません」ってなる。

 

 

斜古丹ー色丹島とある。

地図は色丹島の最北端のあたり。

 

 

廃校めぐりをしている者としては、

学校の古い写真があるとぐっと引き込まれる。

 

 

周囲が暗く写ってしまっているけど

電話の海底ケーブル。

海の向こう側までつながっていたと考えると感慨深いね。

 

 

この辺りは覗いてみる展示。

他所の展示というか施設は日本の主張はこうなのに

ロシアが約束を守れない国という立ち位置だが、

ここは仲良くしていく中で上手くやっていこうよって感じを受けた。

 

 

ミニシアター。

ここでは動画が2種類あった。

「自然」と「暮らし」がテーマのものだったと思う。

 

 

動画は以前見たことがあったので

今回は見ていない方の動画を見せてもらった。

まぁ、2本みてもさしたる時間ではない。

 

展示で変わった木彫りのクマがいたので。

鮭咥えている熊もいいけどこの手の長い熊も可愛いね。

 

 

日当たりのいいスロープ。

左側の窓の下の部分にはひとつひとつ暖房が並んでいる。

下世話だけどお金の掛け方がすごいよね。

 

 

建物正面の飛び出たガラス張りの部分は展望台。

 

 

2階の展示室。

 

 

辰悦丸という船の模型。

船大工さんが作ったものらしい。

 

 

夷酋列像という道東のアイヌの指導者の絵。

これは道内だと結構あちこちで見ることができるんだよね。

一人一人のキャラ紹介が面白い。

 

 

2013年(左側)と2016年(右側)の日ロ首脳会談のパネル。

プーチンと故安倍晋三さんが並んでいる。

 

1階に戻り日本文化ルーム。

なんかこれじゃない感がある和室。

このテーブルは実家にも同じようなのあった気がする。

 

 

よく言えば和洋折衷って感じかしら。

今思ったんだけど欄間がないのは消防法の関係だったのかもしれない。

 

 

ロシア文化ルーム。

床がとても素敵だった。

しかし、この案山子みたいなのはもう少し何とかならなかったんだろうか?

 

 

最後に建物全景。

たぶん展示はできた時からのものなんだろうけど、

少しは入れ替わってもいいのかなって思うんだけどな。

政治的なことは別にして、

これほどの内容のものが無料で見られるってのは

とてもいいね。

北方領土問題は先行きがあまり見えないけど、

そのことを知って一人ひとりが考えるってことは大事だよね。

 

これが単身赴任中最後の根室来訪。

またいつかこの街に来られるといいな。