由仁町 ゆめっく館を見学してきた 2024.1.6

由仁町にあるゆめっく館を見学してきたよ。

珍しくお休みの日に朝からの行動。

 

 

 

 

入口のアーチにはUni-Logos Since1992とある。

由仁の物語的な意味かな。

 

 

建物に入ると素敵なホール。

ゆめっく館は右手に図書館、左手に資料館があるつくりだ。

 

 

ホールでひときわ目立つ展示。

プリミゲニウスゾウ(マンモス)とヤベオオツノシカ。

市町村の郷土資料館的なところでは

ヒグマやエゾシカ、ウサギやキツネなど、

まぁ、北海道にいれば見かけるよねって感じのはく製が並んでいることが多いが、

こんな大きなのはなかなかお目にかかることはない。

 

 

資料館ゾーンの見取り図。

 

 

まずは右側の常設展示室を見ていく。

 

 

パネルはどれも色あせはしておらず

保管状態の良さを感じる。

 

 

蔵の系統図。

今、この世界で存在しているのは

ピンクの帯のアフリカゾウと緑の帯のアジアゾウ

ロビーにあったプリミゲニウスゾウは右上の青い帯にある。

 

 

展示室中央にずらりと並んだガラスケース。

 

 

ガラスケースにはマンモスの臼歯(きゅうし)。

人の奥歯みたいな平べったい歯。

根室で見つかったものも並んでいた。

根室海峡で底引き網をしているときに引っかかったものかな。

こちらは由仁町で見つかったもの。

 

 

ケースの隙間にあったナウマンゾウの木彫り。

 

 

自分的に大好物のジオラマ

 

 

マンモスやツノジカが水辺に集まっている様子。

大昔の由仁もこんな感じだったのかな。

 

 

この手の資料館では壊れていることも多い映像を見るところ。

一応見せてもらったんだけど、

腰かけがステンレスパイプでお尻が痛かったことと、

上映時間が記載されていなかったので、

この辺は改善してもらえるとよりよくなるかもね。

 

 

次にお隣の郷土資料収蔵展示室を見学。

 

 

入ってすぐにあったのは由仁町立由仁小学校の木製看板。

これもしかして旧校舎の校門右側にかかっていたんじゃないかな?

 

 

こちらも大好物の古い町の航空写真。

右下に昭和54年9月撮影とある。

中央に古い由仁駅舎が見える。

それ以外にも今でも残っているレンガの倉庫など、

栄えていたころの様子がうかがわれる。

 

 

由仁村役場の模型。

役場めぐりをしているのものとして興味深い。

 

 

由仁町の夜明けとある年表。

 

1868(明治元)年 明治維新から記載が始まっている。

1万2千戸 5万8千人とある。

ちなみに令和5年12月現在の由仁町の人口は2313世帯 4667人となっている。

 

 

展示物で気になったものをいくつか紹介。

まずカーバイトランプ。

初めてみたんだけど宮沢賢治春と修羅の中でカーバイト倉庫ってのがあって、

それで言葉だけは知ってたんだよね。

 

 

明治25年以前に由仁町へ入植した人々のつどい。明治34年3月12日大乗寺撮影

とある。

明治34年は西暦でいうと1901年。

お寺は今と場所が変わっていなければここ↓

 

 

『農業は大地に鍬で彫る版画なり』と書かれた大きな額。

以下説明文

勝部さんのいしぶみについて

由仁町に寄贈された)

『農業は大地に鍬で彫る版画なり』のいしぶみ

勝部徳太郎さんの、あまたある石碑のうちから

最後に制作されたものだと聞いています。

農業一徹 農に命をかけた明治の男 勝部徳太郎さんの心を写した、

いぶし銀のような重みのある言葉と感じとれます。

【勝部哲学の総括というべきか】。

 

 徳太郎さんの先代 徳十郎さんは明治35年に渡道して、

当時の由仁村に移り住んで商業を営んでいたそうです。

 

 徳太郎さんは目地38年5月15日 父繁蔵さん母トミさんの

第一子としてお生まれになりましたが、

8歳にして父の死亡後祖父の徳十郎さんに養育されました。

28歳の時に角田村円山の地で独立しました。

 この時畑地二町四反歩でした、現在耕地面積で100倍に近い

超大規模農業経営者として、また東洋一の小麦王として君臨しています。

 

とあった。

東洋一の小麦王ってすごいね。

 

 

蓄音機。

そばに置かれたレコードも可愛いね。

 

 

手回し式のミシン。

これもかわいいなぁ。

 

 

大工道具のところにあったもの。

これ墨ツボじゃないかな。

すごくカッコいいね。

 

 

資料館ゾーンをあとにして、

少し図書館ゾーンも見ていく。

テーマごとの展示がすごく良い感じ。

職員の方のセンスが良いんだろうな。

 

 

子どもたちが司書となって紹介文(絵?)を書いている。

 

 

ふゆやすみ自由研究おたすけ本のコーナー。

子どもたちが小さな頃にこういうのを読んでおけば良かったな。

 

 

図書館の本も少しだけ見せてもらった。

読書通帳なるものがあった。

 

 

中身は読んだ本の価格の累計が積算されていく感じ。

自分の預金通帳はなかなか増えていかないが、

知識は目減りしないもんね。

 

 

何冊か目を通していたんだけど、

三川小学校の閉校記念誌があったので

少しだけ席に座って読ませてもらった。

三川小学校以外の閉校した由仁町の小学校のことも残されており、

大変興味深く見せてもらった。

 

小さな町の資料館と図書館の複合施設だけど

見どころがたくさんあったのと、

働かれている方がとても良い感じを受けた。